チュートリアル解説

simBio チュートリアルには誤記だけではなく記述の不十分な点も残っているようです。コンピュータは馬鹿正直なので、優しく誤解を解いてあげてください。

専門用語については囲み記事や注釈などで適宜解説を加えてありますが、抜けている箇所がありましたら著者までご連絡ください。 google.co.jp等の検索サイトで用語を検索すると、解説が得られる場合もあります。

I-2 simBioの入手

p. 15 囲みにあるように、ファイヤーウオールの背後からSourceForgeのCVSに接続できないときは、Eclipseにhttpプロキシを設定してください。

悪意のあるアクセスを遮断する目的で、企業や大学などでは内部のネットワークと外部のインターネットとの間に情報のやりとりを制限する障壁、すなわちファイヤーウォールを設けていることがあります。 ファイヤーウォールの設定によっては、「SourceForge」のCVSに接続するための通信路を設定せねばならない場合があります。この特別の通信路のことをプロキシと呼びます。

I-3 Eclipseプラグインのインストール

p. 22 項目3で躓くときは、p. 23中程の囲みにあるようにhttpプロキシを設定してください。

II-2 XMLからパラメータを変更する

p. 36 図2-2-5のようにtutorialが出来上がらないときは、p13,14のようにeclipseが設定されているか、simBioプロジェクトはちゃんと存在してて、モデルも動いているかを確認してから、一旦、tutorialプロジェクトを削除して、作り直してみてください。

p. 38 model.xmlを実行しようとすると、main classが見つからないのでプログラムを終了します。というエラーが出て開けないときは、図2-2-4のようにビルド・パスが正しく設定されているか確認してください。

III-4 パラメータ依存性の調べ方

p. 64 ①eraseでpageを削除しないと、以下のエラーが発生して停止します。

java.lang.IllegalArgumentException: Prefix string too short
	at java.io.File.createTempFile(Unknown Source)
	at org.simBio.sim.analyzer.graph.results.TimeSeriesValues.(Unknown Source)

これはグラフ機能によるものなので、グラフが必要な場合はsimpleグラフを使用するために、org.simBio.sim.analyzer.graph.*org.simBio.sim.analyzer.graph.simple.*に変更してください。

p. 64 protocolとmakeでは囲みで説明している"をすべて'にしても良いです。

IV-3 機能要素の作成

p. 76と79の囲みにあるようにJavadocを作成するにはJDKが必要です。p. 78先頭の囲みを参照してください。

p. 83 simBioではJavaクラスの中で他の要素を参照するとき、Nodeもしくはdoubleを使います。積分計算の経過中に変化しうる要素はNodeとして定義し、絶対に変化しない数値はdoubleとして定義します。

IV-4 雛形XMLの作成

p. 91 積分計算のdtを決定するための数式はVariableListクラスに記述されています。

p. 91 生物学的なモデルの計算式と、計算結果を解析するプログラムとを区別するために、後者はAnalyzerと呼んでいます。org.simBio.sim.analyzer以下にあらかじめ標準的なAnalyzerは用意されています。新たに作成することも可能です。

IV-5 モデルXMLの構築

p. 95 ※15 Javadocに関する説明はp. 76を参照してください。

p. 96 hodgkin_huxley_1952.Membraneクラスではp. 84にあるようにpublic double Cmに1.0を設定しています。図4-5-4でもCmのinitial_valueに1.0を設定しています。実際の計算にはxmlに設定された値が用いられます。xmlにCmを定義する行そのものがなければ、クラスに記述された値が用いられます。initial_value属性だけがないときは、0.0が設定されます。

VI-5-(5) 解析解

p. 155 微分方程式がdy/dt=2tの様に紙と鉛筆で解ける場合は、解析解の方がEuler法等による近似解よりも誤差が少なくなり、計算速度も速くなります。ただし、その場合、一瞬で定常状態に達することが仮定されているので、それで良いか十分に検討する必要があります。

p. 157 00.19.xmlでカルモデュリンを微分方程式で計算するように変更したときは、CaTotalを削除して、これをリンクしていた部分をCaに直す必要があります。0017.xmlにおいて解析解でCaバッファーの計算をしたときは、

CaTotal = Ca2+ + CaTroponin + CaCalmodulin

の関係がありましたが、0019.xmlでは、

CaTotal = Ca2+

であり、CaTotalは計算に不要になるからです。

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